近年、発がん性など健康への影響が懸念されるPFAS(有機フッ素化合物)が、全国の河川や地下水などから検出され注目を集めています。

この問題を受けて環境省からは、PFASの規制を現在の「暫定目標値」から、水道法に定める「水質基準」に格上げする方針を決めたとの発表が出されています。

 

現在のPFAS暫定目標値は、PFOS及びPFOAを合わせて1Lあたり50ng(ナノグラム) ですが、目標値を超えたとしても努力義務にとどまっているのが実情です。

しかし今後「水質基準」としての法規制が課せられることにより、水道事業関係者は、定期的な水質検査や基準値を超過した場合の改善措置対応が義務付けられることになります。

 

比較的低濃度のPFAS処理に関しては、活性炭やイオン交換樹脂が日本国内でも採用されていますが、高濃度のPFASに対しては吸着材の交換コストも鑑みて、吸着設備の前段に別途処理設備が必要です。

上記の前処理技術については、各方面でも様々な検討が進められているようですが、弊社のラボでは特殊技術による実証試験を幾つか重ねており、高濃度のPFAS含有排水＜30,000～80,000ng/L＞に対して、約80%濃度低減する結果が確認されました。

最終的には、維持コストの低減と低濃度まで処理できるシステムを開発したいと考えております。

 

PFAS処理をご検討の際は、お気軽にご相談ください。