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SVI

SVI(Sludge Volume Index)とは、活性汚泥法において汚泥の沈降特性を評価する指標です。この指数は活性汚泥がどれだけ効率的に沈降し、固液分離がスムーズに進むかを判断するために用いられます。特に、汚泥の膨化(バルキング)が発生していないかを確認するための重要な役割があります。 SVIの測定は曝気槽の混合液(MLSSを含む活性汚泥)を採取し、ビーカーやメスシリンダーに入れて静置することで行います。SVIの値が低いほど汚泥の沈降性が良く、固液分離がスムーズに進むことを示します。一般的に、SVIが100 mL/g以下であれば正常範囲とされ、汚泥は適切に沈降していると判断されます。一方で、SVIが150 mL/g以上になると沈降性が悪化し、沈殿槽で汚泥がうまく分離しなくなる可能性が高まります。このような状態は糸状菌の過剰増殖などによって発生する汚泥膨化(バルキング)が原因となることが多く、適切な対策が求められます。 SVIの上昇・下降を防ぐためには曝気量の調整を行い、過剰な曝気を抑えることが必要です。また炭素源・窒素・リンのバランスを適切に保ち、糸状菌の増殖を抑制することも重要です。さらに、ポリマーや無機凝集剤(PACなど)を添加することで、汚泥の凝集性を向上させ、沈降特性を改善することが可能です。余剰汚泥の適切な排出管理も老化汚泥の蓄積を防ぎ、SVIの安定化につながります。

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