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SDI

SDI(Silt Density Index)はシルト密度指数や濁度指数とも呼ばれ、水中に含まれる微細な浮遊物質や逆浸透膜(RO膜)に与える影響を評価する指標です。水処理において膜ろ過の目詰まり(ファウリング)を予測し、防止するために利用します。SDIの単位はシーメンス毎メートル『S/m』やミリシーメンス毎センチメートル『mS/cm』、マイクロシーメンス毎センチメートル『µS/cm』などで表されます。 SDIの測定は一定の圧力で水をろ過フィルターに通し、最初の流量と一定時間後の流量を比較することで測定されます。時間の経過とともにフィルターの目詰まりが進行すると流量が減少し、その減少率からSDI値が算出されます。SDIの値が高いほど水中の浮遊物が多く、ろ過膜の汚れや目詰まりが発生しやすいことを意味します。 処理装置として逆浸透膜(RO膜)を使用する場合、SDIの値が3以下であることが望ましいとされています。SDIが5を超えると膜の目詰まりが急速に進行し、処理能力の低下や、フィルター破損などの可能性が高くなります。SDI値の減少には前処理として凝集・沈殿・砂ろ過塔、カートリッジフィルターやろ過装置が使用されます。 SDIは単なる浮遊物濃度の測定ではなく、実際に膜に与える影響を直接評価できるため、特に高度な水処理システムにおいて重要な水質管理指標となっています。

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