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MLSS

MLSS(Mixed Liquor Suspended Solids)とは、活性汚泥法による水処理において曝気槽内に存在する浮遊固形物の濁度を示す指標です。MLSSには微生物(活性汚泥)、無機物(無機汚泥)、有機物(有機汚泥)などが含まれており、単位は『mg/L』で表します。 この指標は活性汚泥処理を管理する上で非常に重要であり、適切なMLSSの範囲を維持することで、微生物による処理能力を最適化することができます。MLSS濃度が適正範囲より低すぎると、微生物の処理能力が低下し、処理不良の原因になります。一方で濃度が高すぎると曝気槽内の粘性が増し、酸素供給の効率が低下し、泡の発生やバルキングにより固液分離が悪化することがあります。 MLSSの測定にはMLSS計を使用し、曝気槽内にMLSS計の先端(電極)を入れ、水中の濁度値を確認します。また採水をビーカーやメスシリンダーに入れて時間経過で確認する方法などがあります。 水処理設備ではMLSSを各工程によって効率よく除去します。曝気槽で活性汚泥によりMLSSを固形物にし、凝集フロックを形成させます。その後加圧浮上槽で凝集フロックを浮上させ、スカム槽で回収・濃縮させます。さいごに脱水機や乾燥機による処理で産廃として除去が可能です。産廃は産廃処理業者によって適切に処理されます。MLSSは食品工場排水に多く見られます。

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