VP管はJIS規格（K6741とK6742）に属する『硬質ポリ塩化ビニル管』と呼ばれる灰色の配管材です。使い勝手がよく、比較的に安価であることから、水処理設備でよく使用されます。VP管は曲げの強さ、圧縮の強さ等はHIVP管と同じ強度で、引張ではVP管の方が優れている特徴があります。一方で衝撃に弱く、強い衝撃が加わると割れることもあります。耐衝撃にはHIVP管が採用されることが多く、組み合わせて使用します。またVP管は熱温度が60℃以上になると、高熱により伸縮・溶解する性質があります。一般的に60℃を超える場合は、HT管が使用されることがあります。VP管は排水管として広く使用される一方で、薬注品を入れる際は、配管から浸出するため、注意が必要です。