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EC

電気伝導率(Electrical Conductivity)は、水中のイオンが電気を伝える能力を示す指標であり、水の導電性を測定することで溶存イオン量を評価することができます。ECの単位はシーメンス毎メートル『S/m』やミリシーメンス毎センチメートル『mS/cm』、**マイクロシーメンス毎センチメートル『µS/cm』**などで表されます。 水中には塩化物や硫酸、ナトリウム、カルシウムなどの電解質を含むイオンが溶存しています。これらのイオンの総量が多いほど電気をよく通すため、電気伝導率の値は高くなります。逆に純水や蒸留水のようにイオンがほとんど溶存していない水は、電気をほとんど通さないためECの値は非常に低くなります。 ECのは工場排水や純水製造ライン排水に多く含まれます。EC濃度が高い時は、水中の不要なイオンと交換して除去するイオン交換樹脂塔やRO膜などの膜ろ過装置に活用されます。またEC濃度を低くするには純水装置などを活用します。 ECは水質検査でも重要な役割を持っており、ECの測定結果を用いてTDS(Total Dissolved Solids)の総溶解固形分析を行うことも可能です。TDSは水に溶けている物質の総量を示し、ECと一定の換算係数を用いて求めることができます。

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